飽きっぽくて面倒くさがりな私のためのダイエット方法

 

小学生からずっと太っていて、運動嫌い、甘いもの好き。ダイエットすらできない自分の弱さに凹む。そんな人生36年目、初めてダイエットに成功した話。

 

成果

1ヶ月半で-5キロくらい。まだぽっちゃりだけど、自分に合ったダイエット方法を考えて、狙い通りに成功した。一度成功したら、もう大丈夫、これをやればいつでも痩せられる、と自信がついた。

 

方法

過去に何度かダイエットに失敗したが、「無駄に食べて太っている状態であれば、ちょっと気をつける、を続けられれば痩せられる」という実感はあった。そこで「ちょっと気をつける」をいかに続けられるかを考えた結果、この方法に辿り着いた。

具体的なやり方はこれだけ。

  • 今の体重を計る
  • 翌日から毎日0.1Kgずつ痩せると目標を決め、2週間後ぐらいまでの日付と目標体重を紙に書いていく
  • まいにち体重をはかって、「その日の最低体重」 vs 「目標体重」で勝負
  • 目標体重より多いと負け。翌日に罰ゲーム:「オートミールに水を加えてレンジでチンしただけのものを主食にして3食食べる」
  • ただし、罰ゲームが予定されている日であっても、目標体重をクリアすれば、その時点で罰ゲームは取り消される

こんな感じで紙に書く:

日付   目標体重  実際  結果
11/1(火) 65.0   64.8  ○
11/2(水) 64.9
11/3(木) 64.8
11/4(金) 64.7
copy

紙じゃなくてスマホやパソコンでも出来るけど、紙を食卓に置いておくと勝手に目に入ってきて忘れないのがいい。

この方法に至った経緯

過去のダイエット失敗

 

直近で失敗した2つのダイエットがある。

1つは、カロリー計算。「太るも痩せるも結局カロリー、カロリーさえ管理すれば太らない」って考え方。それはそうだと思う。だけど、続かなかった。初めのうちは、「このくらいのカロリーになるんだ」「やった!昨日より抑えられた」と発見や喜びがあって良かった。記録が溜まっていく達成感もあった。

 

でも、2週間くらいで飽きた。まず、めんどくさい、いちいち記録してられない。そして、記録しても似たような数字になってきて、なんか虚しくなってくる。あと、カロリー抑えてるのに意外と体重減らないな?ってこともあって、どれだけ我慢すればいいのかよく分からない。そういうことでやる気が続かなかった。 

 

ただし、無意味だったわけではなく、カロリーが多い食べ物が大体分かるようになった。先のダイエットにも活きているので、一度やって良かったと思う。

 

もう1つは、走る。「食べるの好きで我慢できないから、運動でどうにかする方がマシだ」という考え方。これはめちゃくちゃ頑張った。持久走とか学年でビリレベルでマラソン大会は見えないところで歩くような自分が、毎日30分走るを30日くらい続けた。

 

でも、痩せなかった。もしかしたら、走った後のご褒美アイスがいけなかったのかもしれない。だとしてもだ、どう考えても割に合わない。あれだけしんどい想いしてアイス1本でチャラって何だよと。体育会系が走るのとはツラさがまるで違うんだぞと。

 

冷静に考えても、運動は結果が出るまでに時間がかかる。3ヶ月続けたら変わる、なんてよくいうけど、よく分かんないまま3ヶ月も続けられる性格じゃない。

これらの経験から、

  • 3食記録するだけでもめんどくさい
  • カロリーが多いものはなんとなく分かる、ちょっと気をつければ少なめにすることはできそう
  • 運動で痩せるのは無理
  • どれだけ頑張ればいいのか分からないのはつらい
  • 体重が減ったという結果を早くみたい

このあたりが、「食事や運動のややこしいルールなし」「記録するのは体重だけ」「目標体重を明確に決めて、まいにち勝負」という設計につながった。

自分の性質への気づき

 

夜に散歩しながら考えるのが好きだ。その日は「少し先にご褒美を設定するとやる気が継続するよ」的な内容の本を読んだので、どんなご褒美ならダイエットできるか、考えていた。

 

おしゃれな服を買う?高級なものを食べる?うーん、、、それ今でも出来るし、ご褒美といってもお金は普通に減るし。今でも出来ることを我慢してご褒美にするって、かなり意思が強くないと難しそう。自分には無理だ。あんまり物欲もないし。

 

そうこう考えているうち、自分にとっては青天の霹靂だったのだが、自分の性質に気がついた。「何かを得たくて頑張るよりも、嫌なことをしないために頑張る」という性質だ。思えば仕事がそうだ。特に野望も物欲もないのに、しっくりこない仕事をただ続けるということが嫌で、何度か転職して給料もあがった。でも結局は自分で仕事を創るしか納得感の高いことはできなさそうだと、何かしら頑張っている。

 

少し脱線してしまったが、自分の性質を考えると、ご褒美ではなく、やりたくない罰ゲームを利用する方がダイエット継続に効きそうだと考えた。

ちょうどよい罰ゲームとは

 

罰ゲームの内容を決めるのが難しい。強制力はないから、意思の弱い自分は投げ出してしまう可能性が大いにある。だから厳しすぎるものはダメで、10km走るとかはナシ。手間や時間がかかるのもダメで、1万歩歩くもナシ。お金が減るとか恥ずかしいこととか、ダイエットに関係ないことも納得感がないのでナシ。

 

ここで、オートミールは健康的でダイエットに良いけど、そのままではおいしくないというのを思い出した。あえて、おいしくない状態でオートミールを食べる、それを罰ゲームにするのはどうか。

 

試しに、オートミールを買ってきて、袋の裏に書いてある通りに、水を入れてレンジでチンして食べてみた。これは良い。まずくて食えないほどじゃないが、むなしい気持ちになるくらいのパンチ力がある。絶妙な味だ。これを3食食べる恐怖があれば、シュークリームを食べるのを我慢できそうだ。

 

こうして、「まいにちの目標体重と勝負して、負けたら翌日にオートミールを主食に食べる罰ゲーム」という設計に至った。
 
ちなみに、目標体重との勝負に使う体重は「その日の最低体重」にした。その日の終わりまで罰ゲーム回避のために頑張れるようにである。罰ゲーム予定日に目標体重をクリアすれば罰ゲームが取り消される設計も、同じ理由だ。

 

罰ゲームを変えれば飽きない

上手くいっていたが、1ヶ月半くらいでオートミールの味にも慣れ、オートミールという罰ゲームへの恐怖が薄れ、端的にいうと飽きてきた。さすがの飽きっぽさだ。一旦やめて、少し休んだ。

 

現在は「昼と夜に納豆を食べる」「期間は30日で、目標の体重減は3kg」というルールで2回目を始めている。2週間くらい経ったが良い調子だ。期間も明確に決めた方が頑張れそうだ。終わりのないマラソンはつらいよね。罰ゲームを変えれば飽きずにやれることも確認できた。

 

これは自分の人生のための最大の発明かもしれない。